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脇汗や手汗を抑えたい!緊張で出る汗はエクリン腺から出てる?

汗をかくというと、気温の高い場所にいるときや、運動をした後など体温調節を目的とした場合が多いのですが、体の熱を逃がすため以外にも、緊張したり興奮したときや、辛い物を食べたときなども汗をかきます。

 

体温調節のための汗は、汗腺の一つであるエクリン腺から分泌されることが知られていますが、緊張して出る汗はどのような経路で分泌されるか調べてみました。

 

エクリン腺からの発汗の仕組み

汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類がありますが、エクリン腺から汗が分泌される主な要因は体温調節です。

 

皮膚に存在する温度受容器や脳で体温の上昇を感知すると、大脳視床下部にある体温調節中枢と呼ばれる部分から出された指令が交感神経に届き、神経伝達物質であるアセチルコリンが分泌されます。
エクリン腺は放出されたアセチルコリンを受け取ると、毛細血管から水分やミネラル分などをくみ上げて汗を作り、皮膚に分泌します。

 

一般的に交感神経が放出する神経伝達物質はノルアドレナリンであるのもが多いのですが、ノルアドレナリンは血管を収縮させる作用があり、大量の水分を確保するのが難しくなるので、放熱を主な機能とするエクリン腺は、アセチルコリンを受容して働くように独自に進化したと考えられます。

 

緊張して出る汗はエクリン腺から分泌される

緊張など気持ちに関連した発汗を精神性発汗と呼びますが、これは大脳皮質の前運動野、辺縁系、視床下部が関与しています。大脳皮質運動前野は、体のパーツをどのように動かすかといった、運動のプランニングを行う場所でもあります。

 

緊張して手のひらや足の裏に汗をかくのは、もともと人間の祖先が樹上で生活していた時代に、木から落ちないようにしっかり握るためや、敵に襲われたときに、足の裏に適度に湿り気があったほうが走りやすかったためと考えられており、精神性発汗と運動機能には深い関係があります。

 

緊張したり不安を感じると、脳のこれらの部分から神経系を連絡して、温度調節の場合と同じくアセチルコリンを放出する交感神経に指令が届き、エクリン腺から汗が分泌されます。

 

温度調節のための発汗と緊張したときの発汗は、きっかけは異なりますが、汗を出せという指令から、実際に汗を分泌するまでの経路はほとんど同じです。

 

まとめ

緊張してかく汗は、暑いときにかく汗とは別のものであるような印象がありますが、体温調節の場合と同じくエクリン腺から分泌されるものがほとんどです。

 

体温調節の役割以上に汗をかく多汗症の治療には、エクリン腺とアセチルコリンの結合を阻止する抗コリン薬が処方されたり、エクリン腺に指令を出す交感神経を切断する手術などが有効であると言われています。

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